感染予防

感染予防とは?

病気の人の血液、だ液が、いろいろな機械器具を介して、感染症を引き起こす可能性があることは、以前からさまざまなメディアで 取り上げられ、皆様もご存知かと思います。この感染症の中に、エイズやB型肝炎、C型肝炎などの危険な病気も含まれており、近年さまざまなウィルスによる院内感染が問題となってきています。当然、歯科医院においても感染予防対策は急務となっております。
感染を予防するためには、標準予防策を遵守することが重要になります。
標準予防策とは、「あらゆる人の血液、全ての体液、汗以外の分泌物、排泄物、損傷のある皮膚、および粘膜には感染があると考えて取り扱う」という考え方を基盤に、すべての人に実施する感染予防策です。

当院の取り組み

当院での感染症予防対策は、

1.手指の衛生
・石けんと流水による手洗い
・速乾性擦式アルコール製剤による手指消毒
の2つの方法があります。医療行為の基本であり大きな役割を果たします。

2.個人用防護具
処置中の血液や唾液などの飛散や、使用後器材の洗浄・消毒・滅菌の際に器材に付着した微生物の暴露を予防するために
活用しています。

3.医療用器材の洗浄・消毒・滅菌
洗浄とは・・・対象物からあらゆる異物を除去することです。
(表面の付着物を洗い、すすぐこと)
消毒とは・・・対象物から細菌芽胞を除くすべて、または多数の微生物を除去することです。
(必ずしもすべての微生物の殺滅ではない)
滅菌とは・・・微生物をすべて完全に除去、あるいは殺滅することです。

洗浄・消毒・滅菌それぞれの処理方法の選択は感染性の有無に関係なく、使用目的と使用部位に対する感染の危険度に応じて分類しています。3つのカテゴリーに分類(スポルディングの分類)し、適切な消毒・滅菌方法を行っています。
また、積極的に使い捨て器具を使用し、滅菌対策との両面で対応しています。
診察器具においては1名様分をそれぞれパッケージにして提供し、安心安全な歯科医療を努めています。

器具、設備の紹介

QUANTREX(医療用超音波洗浄機)

治療に使用した器具は、水洗洗浄した後、それだけでは除去できない血液などの汚染物を物理的に除去するため、超音波洗浄器にかけます。
目に見えない汚れまで落とすために、水洗い後に、超音波洗浄機を使用した上で、滅菌消毒処理前の器具の洗浄は重要な作業です。

PRO-SONIC(義歯・小器具用超音波洗浄機)

治療に使用した器具や義歯など、QUANTREXに比べて小型のものを超音波の力で洗浄するための機械です、超音波洗浄機は、手洗いでは落としきれない器具の細部まで確実にきれいにします。

SPACLAVE(オートクレーブ、高圧蒸気滅菌器)

治療器具を高温と高圧(2気圧、132℃)で細菌、ウィルスを死滅させる機械です。
超音波洗浄後、オートクレーブにて滅菌処理を行うことにより、患者さんごとに滅菌済みの器具を使用しています。

i Clave mini(小型高圧蒸気滅菌器)

今までメンテナンスが難しかったハンドピース(切削器具)ついても、専用の滅菌器を使用する事により複雑な構造物の内部まで高圧蒸気を送り込み確実に滅菌します。滅菌前に一度真空状態を作る、ヨーロッパ滅菌基準class s準拠の性能です。

個別パッキング

治療で使用する器具は患者様一人ひとりのために個別にパッキングされ、滅菌器にかけられます。使用するときは、必ず患者様の目の前で開封して使います。

口腔外バキューム

診療室に浮遊する金属や歯の削りカス、人から人に感染するB型、C型肝炎ウィルス及びエイズウィルスや風邪のウィルス、様々な細菌などは吸い込んだ人体に悪影響を及ぼす原因となっているといわれております。

口腔外バキューム(口腔外サクション)は、これらの有害な浮遊物を患者さんの口元で吸引することによって診療室内をクリーンに保つことを目的とした機器です。

紫外線保管庫

殺菌・滅菌された器具は、紫外線で殺菌された状態の保管庫で、使用直前まで保管しています。

手塚歯科医院

〒320-0051 栃木県宇都宮市上戸祭町2834-219