口腔(こうくう:口のなか)、顎(がく:あご)、顔面ならびにその隣接組織に現れる先天性および後天性の疾患を扱う診療科です。口腔外科として扱う領域は幅広く、一般外科のいち分野であると同時に、歯科のいち分野でもあることも口腔外科の特徴の１つです。

ご相談に訪れる方に多い具体的な疾患としては、

・（親知らずの）抜歯
・顎関節症
・ドライマウス
・口内炎

といったものが挙げられます。

一般の口腔外科で、最もご相談が多いのが、この「親知らず（の抜歯）」です。親知らずは、永久歯が生えそろった後に生えてくる歯で、正式には「第三大臼歯」と呼ばれます。

通常、20歳前後から、上下左右の奥歯の一番奥に合計四本が生えてきます（生えてこない人もいます）。

現代人の小さくなった顎では、親知らずが生えてくるスペースが充分でないことが多いため、斜めに生えたり一部歯ぐきに埋まったままだったりします。

正常に生えていない場合、何らかのトラブルを引き起こすことがあるため、抜歯となることが多くなっています。

抜く必要がない「親知らず」もあります。しかし、痛みがあったり、虫歯だったり、ほかの歯や口腔内に悪影響をおよぼしそうな場合は、ほとんど抜歯が選択されます。

横向きや奥まった所に生えている場合、レントゲン撮影を行い詳しい位置を確認します。

抜歯後は多少の腫れや痛みがありますが、歯科医師からの注意点をしっかり守っていれば2～3日で治まります。

不安なこと疑問点などありましたら、お気軽にご相談ください。