予防歯科

当院の予防歯科への取り組み

どの世界でも同じだと思いますが、時代の流れの中で、主流と言われるものが変わります。歯科業界においても、同様の変化が見られます。

歯科医院全体の在り方として、昔は「Cure(どう治療するか?」が真っ先に考えられていたのですが、今では「Care(どう予防していくか?)」が主流になっています。

病気に限らず、歯も最もいい状態は虫歯や歯肉炎・歯周病などお口のトラブルが発生する前に、原因を作らないように予防することです。

その予防歯科の中心となるのが、PMTCと呼ばれる歯科衛生士などの専門家による歯のクリーニングです。

歯磨きだけでは落ちにくい汚れや歯垢・歯石を除去する歯科処置で、定期的に行うことにより虫歯や歯周病予防に高い効果があります。

予防歯科に関して先進国であるスウェーデンでは、このPMTCを子供でほぼ100%、大人でも80%の人が定期的に受けています。
その結果、むし歯の数は日本の半分以下、歯周病に関しては、4分の1以下なのです!

皆さんが、定期的に美容室・床屋さんに行くように、歯科医院へも定期的に通ってみませんか?

自分の歯の本数と健康への影響度は、有意の差が出ており、歯が残っているほど健康体である可能性が高くなります。

1ヶ月~3ヶ月に1度の頻度でクリーニング&チェックすることにより、一生自分の歯で物を噛めることにぐっと近づくことができます。

予防歯科のメリット

正直、予防歯科にチカラを入れることは、皆さんにとってメリットだらけです!
・むし歯の早期発見に繋がりやすく、少なからず痛い思いをしなくて済む
・人生トータルでの歯に掛かる費用が安く済む
・一生自分の歯で噛める確率が高くなる(食べ物を美味しく味わえる)
・自分で気づきづらい口臭対策になる
・歯を白く保ちやすい
などなど。数えればキリがありません。
予防歯科は、正に良いことずくめなのです!

施術方法、器具、装置の紹介

ブラッシング指導

歯垢(プラーク)は生きた細菌のかたまりで、むし歯・歯周病などの原因となります。乳白色で歯と同じような色をしており、舌で触るとザラザラした感触があれば、それは歯垢(プラーク)です。

歯垢(プラーク)は、水に溶けにくく粘着性があるため歯の表面に付着し、うがいでは取り除くことができません。

歯磨きの目的は、この歯垢(プラーク)を取り除いてむし歯や歯周病などにならないようにすることです。

何事にも「基本」があるように、歯磨きの仕方にも「基本」があります。

間違ったブラッシングは、むし歯の原因となることはもちろん、歯ぐきを痛めることにも繋がります。

正しい歯磨きの仕方は、むし歯や歯周病への最大の予防策となり、一生の財産になります。

そのため、当院ではブラッシング指導にも力を入れています。

シーラント

シーラントとは、小窩裂溝填塞(しょうかれっこうてんそく)と呼ばれる、生え始めの乳歯や幼少期の永久歯の噛み合わせにある溝をフッ素の配合されたプラスチックの材料で覆い、虫歯から歯を守る方法です。

生えて間もない歯は、以下のような特徴があり、きちんと掃除ができないため、毎日歯を磨いていたとしても、虫歯になってしまうことがあります。

•他の歯よりも背が低くいため歯ブラシが届きにくい
•人によっては奥歯の溝が深いため歯ブラシの毛先が入らない
•歯の質が未熟

シーラントはこのような影響によって引き起こされる虫歯を防ぐために、プラスチックやセメントで奥歯の溝を埋めて、物理的にお口の環境を改善することができます。

なお、シーラントを行う年齢は、6歳臼歯と呼ばれる第1大臼歯が生えてくる、6歳ころが目安といわれています。

定期予防処置の流れ

定期予防処置(P.M.T.C)のご案内 [保険診療外]
定期的(およそ1~3ヶ月に1回)にバイオフィルムを取り除き、虫歯、歯周病のリスクを低減させていく処置です。
専門の機械を使って歯石になる前に完全に除去し予防していきます。全ての歯を1回で行います。
【PMTCの手順】 1回およそ45分・・・5400円

①  バイオフィルムの染め出し


②  ハンドクリーニング

③  空気と水とパウダー(エアーフロー)によるクリーニング


④ 軟毛のブラシ、ラバーによる仕上げクリーニング(適宜)


⑤  フッ素コーティング

*バイオフィルムとは・・・粘性のあるフィルムで、その中に複数の種類の細菌が共存して複合体を形成し、
固体の表面に付着した状態のものの総称です。

手塚歯科医院

〒320-0051 栃木県宇都宮市上戸祭町2834-219